親も自分も少しずつ歳をとってきて、介護や相続などについて知りたい…
私は現在30代、両親は60代です。
これまで相続や介護はまだ先と考えていましたが、その日は突然やってきます。
昨年、突然父が病気で倒れ、生死をさまよいました。
幸いにも手術を受けほとんど後遺症が残らず、日常生活を何とか送れるようになりました。
親も歳をとっていくし、自分自身もいつかはその立場になります。
この本に書かれていることは、決して他人事ではなく自分の関わるものが多くありました。
あらかじめ知っていると慌てなくて済みます!
興味のある方は、ぜひ早めに読んでみてください!
親が老いる前に読みたい 家族のおかね 15の話
目次
家族のおかねの問題が幅広く扱われています。
マンガで1話5分にまとめられているので、とても読みやすかったです。
- ①相続
- ②シニア婚
- ③成年後見制度
- ④介護
- ⑤実家の片づけ
- ⑥デジタル終活
- ⑦免許返納
- ⑧葬儀
- ⑨お墓
- ⑩事故物件
- ⑪孤独死
- ⑫負動産
- ⑬収入減
- ⑭ひきこもり
- ⑮ペット
参考になったこと
家族のおかね15の話のうち、特に参考になったことを実体験を踏まえて紹介します。
介護
都心の高齢者施設が高齢化で不足する!
東京に限らず都会では、介護保険で入れる公的は高齢者施設は不足しています。
公的施設が空いていなければ、民間施設を利用せざるを得なくなり、料金が高くなります。
公的支援を利用しないと親子関係もボロボロに!
本書でも、認知症になった高齢者がデイサービスを拒否しています。
歳をとって日常生活に支障が出だしても、「誰の世話にもなりたくない」という声をよく耳にします。
私の祖母は80代で、私の両親と同居しています。
「要支援2」で認知症もなく日常生活はなんとか自分で過ごせていますが、デイサービスは拒否。
介護施設に対しては、認知症の人が行くイメージが強く、「そんなところには世話にならない」の一点張り。
今はそれほど問題ないのですが、お風呂に一人で入れなくなったら通ってもらう方向で考えています。
介護にはお金がかかるので、貯蓄が必要。
周りの家族の負担を減らすためにも、公的支援は出来るだけ使うことが大切と感じました。
私たちが高齢者になったときは、もっと高齢化が進んでいます。
計画的に老後のお金を貯めていく必要がありますね。
お墓
お墓といっても今は多様となっていて、家墓(一般墓)、納骨堂、樹木葬、散骨などがあります。
家墓…いわゆる「○○家の墓」で、先祖代々受け継いでいく
納骨堂…建物内に骨を納めるもので、いろいろなタイプがある
樹木葬…墓石の代わりに樹木や墓標として納骨する
散骨…火葬後に骨を粉末状にし、自然に還す方式。海に骨をまく海洋葬など
今は跡を継ぐ人がおらず、「墓じまい」をする人も増えてきています。
実家のお墓は一般的なお墓で、かなり不便な場所にあります。
実父が病気になってからは私たち夫婦が協力して墓参りしていますが、転勤族ということもあり、いつまでできるか分かりません。
実家の両親と、いつかは「墓じまい」したいと話しています。
義実家のお墓も一般墓でしたが、 遠方で跡を継ぐことができないので「墓じまい」をしました。
墓石の撤去費用などかなりお金がかかりましたが、決断をしてくれてありがたかったです。
その後は永代供養の「樹木葬」に移しました。
私自身は、海洋散骨もありかな…
死んでからも、誰かの世話になりたくない…
負動産
親から相続した住居が「負」動産になる!
実家は最寄り駅から車で30分、スーパーやコンビニも徒歩圏内にはありません。
両親が他界すれば、おそらく跡を継ぐ人がいなくなります。
生まれ育った場所がなくなるのは寂しいですが、年間10万円以上の固定資産税を払っていく余裕はないので、いつかは処分しなければならないと考えています。
本書で生産緑地法指定の解除の話題が出ていました。
生産緑地法の指定解除や人口減少などで、不動産価格が下落するリスクがあるので、これから家を買う人は慎重に考えていく必要があります。
資産になる家なら買ってもいいけど、子どもにとって負動産になるならほしくないかな…
まとめ
親が老いる前に読みたい 家族のおかね 15の話をご紹介しました。
目を背けたくなるような内容が多いですが、いつかはぶつかる問題が多く書かれていました。
ファイナンシャルプランナーの資格で勉強した内容と重複していました。
この本はマンガで具体的に書かれていて理解しやすかったです。
自分に関わる部分だけでも、読んでみる価値ありです!
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