2025年には3人に1人が65歳以上になると聞きました…
このままいくと日本はどうなるんだろう…?
2019年には出生数が90万人を下回りました。
コロナ後の日本、人口減少でどうなるのか…
日本の未来には不安が募るばかりです。
コロナよりも関心を向けるべきなのは、人口減少問題。
まずは、人口減少の実態を知ることが必要。
人口減少社会の漠然とした不安を「具体的な課題」にして、「その課題にどう向き合うのか」を教えてくれる一冊です。
以下のような方におすすめの本です!
・日本の未来はどうなっているか知りたい人
・人口減少社会を変えていきたい人
著者のアシスタントとしてバーチャルキャラクターのミライ君が登場し、疑問に答えながら対話形式で書かれているので、とても読みやすいです。
「2020」後 新しい日本の話をしよう
著者
河合雅司さん
作家、ジャーナリスト
人口減少対策総合研究所理事長
人口減少する日本で起きることを書いた著書が多数。
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書) [ 河合 雅司 ]
未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書) [ 河合 雅司 ]
未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること (講談社現代新書) [ 河合 雅司 ]
目次
①子どもを産める女性が(そもそも)いない問題
②“便利の終わり”がやってくる
③おばあちゃん大国ニッポン
●20XX年 未来の世界
<働き方の未来>
④私たちの仕事を奪うのはAIじゃない
⑤何歳まで働く?これからの「定年」
⑥給料はもう上がらない?日本の賃金
<家族の未来>
⑦若い世代が直面するダブルケアとは?
⑧墓地も火葬場も足りない!問題
⑨もはや過去の問題?遺産のゆくえ
⑩上がり続ける生涯未婚率
<学校・教育の未来>
⑪大学の役割、学歴の意味
⑫小・中学校がなくなる→部活もなくなる?
<お金の未来>
⑬家はもう“財産”じゃない
⑭年金だけでは生きていけない問題
⑮お金があっても買えないもの
<サービスの未来>
⑯人口減少→災害が長期化?
⑰故郷がなくなるかもしれない
⑱高齢者が増える→民主主義が崩壊する?
「コロナ後の日本はどう変わりますか?」
印象に残ったこと
子どもを産める女性が(そもそも)いない問題
日本の女性の2人に1人は50歳以上!
将来、子どもを産める女性の数そのものが減っているんだから、出生率がちょっと改善したところで、人口減少に歯止めはかからない
この文章を読んだ時、衝撃でした。
出生率を少し上げても、未来の母親が減っているので、人口は増えない…
政府は出生率を上げようと政策をすすめていますが、そんなことでは人口減少は止められないと実感しました
人口減少は食い止めることができない前提で、これからの日本を考えていく必要がありますね…
給料はもう上がらない?日本の賃金
いままでの賃金モデルは、もう当てはまらない。
働くということの価値が大きく変わる
現在の社会を見ても、すでに年功序列や終身雇用制度はなくなりつつあります。
副業や兼業などを行う人も少しずつ増えてきて、これまでの日本のやり方では通用しなくなります。
暗い話ばかりでなく、人口が減れば働ける人も減って誰もが活躍しなければまわらなくなるので、女性や高齢者などにもチャンスがまわってくるとも書かれていました。
日本の人口が減少しても、性別や年齢関係なく、自分の強みを活かして働くことができる社会に向かってほしいです。
家はもう“財産”じゃない
2033年には、日本の空き家率が、27.3%に達すると試算しているんだ。
空き家率が30%を超えると、治安が悪化してスラム化し始める
結婚して子どもを持つと、「家は買わないの?」とよく聞かれます。
転勤族ということもあり、我が家は賃貸暮らしです。
駅近で利便性が良く、資産になるなら買うことも視野に入れていますが、将来買い手がつかないような家を買うくらいなら賃貸でいいと考えています。
都市部だとマンションを買う人も多いですが、大規模修繕を行う際に住民の同意を得るのが大変なので、購入前に管理組合がしっかり機能しているか確認する必要があると感じました。
家を買うなら、人口減少や空き家率が上がることも想定して、どのような物件にするかを決める必要がありますね。
「コロナ後の日本はどう変わりますか?」
人も消費も減る社会で、豊かに生きる。
成功のカギは「戦略的に縮む」こと
著者の本では、「戦略的に縮む」という言葉がよくわれています。
人数が減ってしまった会社でリモートワークなどを取り入れて生産性を上げたり、過疎地に点々と散らばっている高齢者を便利な都市部へ移住促進したりすることが必要となると書かれていました。
これからも豊かさを維持しようとすると、これまでの常識にとらわれず変えていかなければならないと感じました。
まとめ
「2020」後 新しい日本の話をしようの書評を紹介しました。
現在コロナにばかり目を向けられていますが、日本にとって深刻なのは人口減少問題です。
この本では、人口減少の実態を知って、具体的な課題、どうやってその課題に向き合っていくかが書かれていました。
日本が「小さくとも豊かな国」となれるように、子どもと一緒に考えていきたいと思います。
日本の未来について知りたい人はぜひ読んでみてください!
人口減少問題をもっと詳しく知りたい場合は、河合雅司さんが書いた以下の3冊がおすすめです。
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